ガマ
少し前になりますが、沖縄戦の際に避難場所として使用されていたガマ(自然壕)を訪れたことがあります。
沖縄戦跡めぐりについては平和学習の一環として盛んにおこなわれている一方で、安易な観光地化や観光客のマナーが問題視されています。
現場を訪れたからといって当時のことがわかるわけではなく、逆に訪れなくともその悲惨さを想像することはできます。
その賛否については、どちらの立場も理解できるだけに自分にはこれという答えはありません。しかし沖縄戦について頭ではなく肌で感じてみたいという気持ちからガマを訪れてみようと思いました。
自分が訪れたガマは当時、住民の避難壕というばかりではなく陸軍病院の分室としても使用されていました。中にはいると、入り口からは想像できないほど広い空間が広がっていました。しかし懐中電灯の明かりがなければ真っ暗です。この暗闇の中で人々がひしめき合い、この世の地獄が展開されたという事実が、全身に緊張と恐怖を走らせます。
ガマはいろんな意味で怖い場所でした。
そして、それを引き起こした戦争こそが怖いと思いました。
だからといって何がどう変わるわけではありません。
でも過去にどんなことがあったのかを知ることは大切なことという気がします。
それをどのように興味を持ち、知っていくのかが難しいところですが。
今日は沖縄慰霊の日。
「沖縄戦跡めぐり」
本島各地の戦跡について紹介されています。チビチリガマのリンク先にある読谷村史「戦時記録」上巻・第3節5「集団自決」、是非読んでみてください。
「沖縄戦跡バーチャルツアー」
QuickTimeを利用して、360度の角度から戦跡を眺めることができます。
「幸運タクシー沖縄情報館」
戦跡ガイドの立場からガマなどについて紹介されていて、生に近い現地の状況を知ることができます。
by chunse
| 2007-06-23 00:09
| 雑感